＜7日目　晴れ　夜中物凄い雷雨＞
7:00過ぎに起床。この道の駅は、上高地方面へ行く観光客が多く立ち寄るところなので、乗用車は勿論、キャンピングカーなどの出入りも多い。冷たい水で顔を洗って、缶コーヒーとオニギリを食べて出発。これから2日間はグルメ観光ドライブだ。国道158号線を経由して高山市まで至るルートは、6日前にバイクで辿った道そのまんま。おさらいをするような感じでハンドルを握る。平湯トンネルを抜けて高山市中心地をスルー。主地道73号線（飛騨せせらぎ街道）を清見方向へ進む。途中「大倉滝」近くにある蕎麦処「清見庵」でざる蕎麦を頂いた。まだ11:00前だったが、暖簾も出ていたので迷わず入店。お店も独特の造りで、開放的で素晴らしい。肝心の蕎麦も大ざるで量も満足。何とサービスでコーヒーまで付けてくれた。	蕎麦処「清見庵」
新鮮なトマトとキュウリも美味しかったなぁ。ここの蕎麦はツユだけで食べるのではなく、好みで塩を付けて食べることもできる。それもオツなものだ。ゆっくりと時間の流れる蕎麦処で大満足。遅めの正式な朝食？を終えて、せせらぎ街道を更に進むことにしよう。西ウレ峠を越えて主地道73号線は国道257号線へ変わり、道の駅パスカル清見の交差点から国道472号線を坂本トンネルで抜けて南下する。現在坂本峠越えの旧道は災害のため全面通行止めになっていた。そしてトンネルを抜けて程なく見えてくるのが「明宝温泉」である。急ぐ旅ではなし。時間もたっぷり過ぎる程あるので、ここは温泉に浸かってノンビリしたい。明宝温泉湯星館は500円で気軽に露天風呂が楽しめる憩いの場所。	清見庵のおおざる
平日の昼間なので客も少なくて比較的静かだ。温泉から上がって休み処でしばし休憩。冷房の効いた涼しい畳の上に寝転がり、久しぶりにテレビなど見た。ここで1時間半ほど休んで、国道472号線を更に南下。飛騨美濃有料道路を経由して郡上街道へと進む。途中にある道の駅明宝に立ち寄り、ここでは名物の「鶏ちゃん定食」を食べた。付属の汁物はこの土地名物の「つぎ汁」か「味噌汁」だったのだが、ここは前者を頼むしかあるまい･･･と注文。しかしこの「つぎ汁」は唐辛子の成分はシコタマ入っている汁で、辛いものが比較的好きな私でも、2口飲んだだけでそれ以上飲めなかったシロモノだった。お店の人が気の毒に思ったのか？普通の味噌汁に変えてくれたのには感謝。	明宝温泉湯星館
さて郡上街道を更に進むことにしよう。そして16:20に今夜の宿泊地である郡上八幡の中心地へ到着した。予定ではYHに泊まるつもりだったが、予約が既に満員でアウト。バイクトラブルで予定外の出費が確実なので、ここはいつもの車中泊でコストを抑えるしかあるまい。車中泊ができる場所はおおよそ事前に見当をつけていた。吉田川沿いに「中河原公園」という河原の芝生公園があり、何と300円で自由に使えるキャンプサイトがあるのだ。車は芝生に乗り入れられないので、公園の駐車場に車中泊する算段だ。ここへデポれば、郡上八幡の町中散策も自由に出来るし、呑み屋で出来上がっても徒歩で帰ることができる。国道156号線の郡上大橋を渡り、最初の信号を右折して細い路地を道なりに進むと、河原へ下りる道がある。	鶏ちゃん定食
そして辿り着くのは「中河原公園」の駐車場である。ここへトランポをデポすることにした。因みに芝生エリアには一人用のテントがひと張り。車の中で町散策の準備を整え、カメラを首からブラ下げて観光客へと化すのであった。事前に調達した郡上八幡のガイドマップを片手にブラリ歩きを始める。こういう旅をするのも久しぶりのことだ。この町を歩いて感じたことは、「清き水」との関わり合いだろうか？何処へ行っても水の流れる音や、実際に水が流れている場面が多い。町民が一丸となって「清き水」を大切に守っている様子が、たった数時間の町歩きで感じるとることが出来た。尚、郡上八幡のぶらり散策は、別途フォトアルバムに写真をアップしてあるので、こちら を是非御覧頂きたい。	中河原公園のサイト
さて町の散策を終えて、そろそろ晩酌する店を見つけなければ･･･。ガイドマップを頼りに何軒か見て回り、新橋のたもとにある「新橋亭」という店で一杯呑む事にした。ここへ来る前の散策中に、酒屋で買った発泡酒500CCを1本、既に歩きながら呑んでいたので、ここでは地酒を冷で呑む事にした。地酒2合、つまみは枝豆、あまごの山椒煮、朴葉焼き定食（野菜だけ）。1時間30分ほどこの店で呑み、ほろ酔い気分でトランポへ戻る。この頃から雷雲が発生しており、夜中3〜4時間は物凄い雷雨がずっと続いた。車の屋根に降り注ぐ雨はまるで滝の水のようで、とても寝られる状態ではない。それより何より、この吉田川が増水するのではないか？が心配で仕方なかった。	新橋亭での晩酌
穂高町からの走行距離　170km。