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今回の職場懇親のイベント催行は満を期してのスノーシューツアーである。話は丁度一年前に遡ってしまうので、前置きとして少しだけその背景について語ってみたい。１泊2日の日程で計画されていたツアーだったけど、私のスキーでの怪我を皮切りに参加予定だったスタッフもスノボなどで負傷。結果的に加えて当日の天気も悪天候。仮に怪我もなく好天だったとしても、企画立案者でガイド役の私はインフルエンザに侵されて一週間ダウンという、稀に見る不運の連鎖に翻弄された背景があるのだ。インフルエンザ感染の原因はその一週間前にカミさんと出かけたユーミンの苗場コンサート会場である事が疑わしかった話は墓場まで持って行くしかあるまい･･･（笑）。そんなこんなで今年のツアーは催行一週間前に下見も無事に終えて当日を迎える事が出来た。天候は2日間連続の冬晴れとはならなかったが、経験の浅いスタッフたちの新雪ラッセル体験や、宿泊先における温泉＆酒池肉林の飲み食いも大いに堪能出来た充実の懇親ツアーとなったのは間違いないようだ。

出発当日は勤務地近くにて早朝6時に集合。車二台に分乗して一路長野県諏訪インターを目指すことになる。因みに今回の懇親ツアーは実際にスノーシューには参加しないメンバーもおり、家族旅行と単純に温泉と宴会だけを楽しむ選択肢も存在。当該メンバーは自車で直接現地の宿へ向かう事になっているので、夕方に宿泊先で合流という段取りだ。大きな渋滞に捕まることもなくスムーズに中央道を移動。諏訪インターを下りて一路白樺湖方面を目指す。

白樺湖からロイヤルヒルスキー場の中腹駐車場へ向かうが、池の平ホテル横の坂道で前方を走行していた二駆スタッドレスのオデッセイが、登坂出来ずにスリップしてズリズリと後退。それを見ていた後方のスタッフ2号車(まったく同車種)は、焦って近くのコンビニ前でチェーンを巻くハプニングあり（笑）。1号車のハイエースは四駆+LSDなので何の問題もなく登坂してそのまま先にスキー場へ行かせてもらうことになった。遅れて到着した2号車と駐車場で合流してスノーシューの準備を開始。11時半過ぎに総勢7名でゲレンデを横切ったあとに、リフト軌道沿いの右側斜面を登り始める。昨日からの降雪による新雪がスノーシューには嬉しい。一週間前の下見の時点より遥かに増えた積雪。勾配が増して徐々に深雪状態へ。膝までのラッセルを強いられてスピードが一気に落ちる。何名かで交代しつつ前進してリフトトップまで到達。途中ゲレンデの隅を歩いている際、ほんの少しゲレンデ内を通過してしまったらスノーモービルに乗った係員のおっさんに滅茶苦茶注意される。

そして到達するスキー場トップの尾根沿い。ここから左手へ進むルートの積雪状態も以前とは大違い。トレースは勿論ないが、新雪で深雪の稜線ルートをラッセルしながら進む。やがて見覚えのあるランドマークとなる岩が視界に入り、右手の樹林帯稜線へ突入。積雪量もにわかに増えてバフバフモフモフ状態。下見に来て辿ったルートを見極めつつラッセルを続けて行く。それにしても気になるのが天候だ。降雪が続いていて風も強い。もともと八子ヶ峰までの往復は考えていなかったので、下見の時にアタリをつけていた樹林帯広場で前進ストップ。ここで雪のテーブルとベンチを作ってランチタイムとする。

7人のスノーシューで雪面を固めてからスノーシャベルで土木工事開始。極寒の中でのカップヌードルは有難い。のんびり食べてゆっくりトークが出来る気象状況ではないので食べ終わったら速攻で撤収。ここからルートをそのままゲレンデへ戻ることになった。途中からゲレンデへ下りるショートカット路を一週間前に道付けしたが、降雪で完全に消えてしまっていたので却下。素直にそのまま最後まで往路を辿ってゲレンデ麓まで全員で無事に帰還した。要した時間は3時間程。翌日の入笠山登山の足慣らしには丁度良かったかもしれない。今夜宿泊予定の伊藤園ホテル白樺湖ビューホテルへ向かい15時にチェックイン。スノーシューには参加しないメンバーとも無事に合流。一息ついてから各々温泉に浸かり、18時からの紅ズワイカニ食べ放題+飲み放題に向けての地均しの飲み会開始。夕食は90分1本勝負でカニを食べるのに翻弄される酒池肉林の飲み放題食べ放題。皆さん伊藤園ホテルの格安料金で十分大満足して頂けたかなと･･･信じたい（笑）。

2日目

7時からの朝食を済ませて8時半にホテルを出発。今朝までに降り続いた雪が車の屋根に10センチほど降り積もっていた。復路は昨日昼間に通った時と景色は一変。雪景色と路面に積もった雪がそれらを物語る。ホテルから約1時間かけて富士見パノラマスキー場へ到着。今日の天気はまずまずの好天だ。雲は多いが昨日の天気よりは遥かに良い。準備を整えてゴンドラのチケットを個々に購入。スノーシューを片手にゴンドラへ乗車してスキー場ゲレンデトップまで一気に高度を上げる。全員スノーシューを装着していつもの登山口から10時45分にスタート。昨日から降り積もった新雪が嬉しい。

既にバージンスノーは踏まれているが、それでも一週間前よりは遥かに雪のコンディションは良好。樹林帯を抜けた入笠山湿原は完全に新雪でリセットされて最高の雪景色を見る事が出来た。各々が誰も踏んでいないフカフカのバージンスノーを踏んで山彦荘前まで前進。林道へ並行する遊歩道もいい感じで積もっている。そして元スキー場であったお花畑ゲレンデも勿論バージンスノー。更に雪が深くなったモフモフの新雪を個々にトレースをつけて登って行く。お花畑ゲレンデから右手に離脱して正規登山道へ。

ルート途中にある「迂回コース」と「岩場コース」の分岐点看板が一週間前に比べて積雪で埋まり、50センチほど増えているのが一目瞭然だった。今回もそのまま岩場ルートを登高。積雪で岩場は完全に埋没していて歩き易いが、ジクザグの急登が暫く続くので一汗掻いてしまう。そしてビクトリーロードを経て入笠山山頂へ無事到着。ピーカン天気ではないので360度パノラマはイマイチだったけど、それなりに展望を楽しめたのでラッキー。但し風が強くて長居は出来ず、記念の集合写真を撮り終えたら速攻で首切清水方向の下山ルートへ退避した。このルートは相変わらずメインルートと異なり登山者は少なめ。途中で何人かと擦れ違うのみで、あとは静寂の雪道となる。

やがて林道に突き当たり左方向へ。林道の積雪状態も良好でトレースはついているものの、トレースの両サイドは十分にフカフカの新雪を楽しめるコンディションだった。途中で15分程のティータイム休憩をとったあと林道を更に進み、八ヶ岳展望スポットで再び集合写真。その後も林道をバフバフと歩き続けて周回完了。お花畑ゲレンデからはそのまま林道歩きで山彦荘前へ。入笠山湿原を横切ってアカノラ山方向への最後の登高開始だ。ヒップソリを持って来なかった事を後悔するほどの斜面。ひと汗かいてゲレンデを登り切ってから再び穏やかな樹林帯へ。そして林道と再び合流してスキー場ゲレンデトップへ14時30分無事に帰還した。トイレを済ませてからゴンドラで下山。帰路は下道で白州町まで行き馴染みの「七賢」来訪。各々が好きな食べ物や日本酒をお土産に買い求め、韮崎インターから中央道で千葉への帰路についた。