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半年ぶりの山歩きである。1月中旬に房総半島の林道をマウンテンバイクで走ったのが最後。その一週間後にスキー場で怪我をして既にもう6月となり、そろそろリハビリを兼ねた軽い山歩き復帰を考えていた。しかし膝の怪我と下肢の筋力低下は未だリハビリ中の身だ。無理ができる状態ではないけれど、休みの度にリハビリと静養だけでは筋力低下に歯止めが効かないし、体重も増加する傾向になってしまうので適度の運動は医師にも薦められている。そんなこんなで悩んだ末に決めた行先は青梅市にある「御岳山」。ケーブルカーを利用しての山頂駅起点でロックガーデンを周回する3時間程度の山歩きをセレクトした。因みに今回ルートは10年前の同じ時期にカミさんと歩いた事があり、適度なアップダウンで整備された新緑と渓流の登山道を楽しめるお気軽ルートだ。いつもはカミさんの荷物をほとんど私が背負っていたが、今回はまったく逆転スタイル。手荷物はカメラだけで、ダブルストック+膝サポーターをガッチリ付けてのハイキングスタイルとなった。

愛犬の留守番可能時間のリミットがあるので、夫婦で出かける場合は基本的に日帰りの山登りがメイン。給餌器のセットをしてから6時半に自宅を軽自動車で出発。車中泊は関係ないのでトランポハイエースの出番はない。平日の通勤時間帯なので京葉道路の錦糸町付近はいつもの渋滞へ。都心を抜けて中央道へ出れば渋滞はもうない。八王子ICで下りてお馴染みルートで奥多摩方向へ。多摩川沿いの都道で御岳山ケーブルカー乗り場へと向かう。千葉を出てから約3時間で現地入り。駅舎に一番近い有料駐車場へ停めてから身支度を始めた。今回は荷物をほとんど持たないお気楽なスタイル。いつもの夫婦登山スタイルから完全に様子が入れ替わり、カミさんのザックに日帰り装備を全て詰め込ませてもらった。

サポーティックタイツに上にピンポイントで左足だけにサポーター装着。最近はほとんど使ってなかったストックを何と両手に持っての出陣である。10時発のケーブルカーに乗車して10分足らずで山頂駅へ到着。ここは標高800メートルほどになる。見覚えのある舗装された小道を神社方向へと進み、ビジターセンターの横を抜けて御師集落の間を縫うように歩いていく。部分区間に結構な斜度の道や階段があるので額に汗が滲んでくる。御岳山神社は復路で時間に余裕があれば立ち寄ることにしてロックガーデンを目指そう。緩い下りの未舗装路となって長尾平に到着。古びた茶屋があるのだが営業はしていない。分岐の先の左手に七代の滝を経由する急坂が分岐するが、今回このルートはパスしてそのまま進み、天狗岩方向の左分岐へと進む。こちらは緩い勾配で整備されたルートなので、今の私には丁度良い。

やがて天狗岩に到着して左手に七代の滝へ下る急坂を確認するが、このルートは前述の分岐に繋がっていて、以前も滝を見る為に歩いたことがあるので、右手に続くロックガーデン方向への道へと進む。高度を徐々に下げて行くと渓流の水音が近づいて来て養沢川の川床へ到着。ここから先は養沢川の渓流沿いにロックガーデンのエリアに入って行く。幾度となく整備された石の上を通過する渡渉箇所があり、濡れて滑りやすいので注意が必要だ。記憶に残っていた以上に起伏があって運動不足を実感する。そして前回も休憩してランチを食べたベンチに到着。ここにはトイレもありほとんどの人が休憩を取るところだ。今回はランチではなくて冷たい抹茶と大福のおやつのみ。ランチは後々の楽しみに取ってあるのだ。

20分程休憩してから綾広の滝方向へとさらに進み、その先の分岐を右手鋭角に天狗の腰掛け杉方向へ。この区間も終始緩い勾配のアップダウンで膝に優しいから助かる。やがて往路とのルートへ周回して戻り、長尾平の少し先から左手へ分岐する御岳山の神社へショートカットを登る。神社でお参りを済ませてから参拝路をそのまま駅舎方向へと戻るが、予定している食事処のラストオーダーが14時。ケーブルカーは30分に1本だから時間取りが中々難しい。時計を気にしながら歩いたけど、13時10分発の乗車に間に合わずアウト。結局30分山頂駅で時間を潰して13時40分発のケーブルカーで下山。何とか急げばギリギリ間に合うか？という本当にシビアなタイムテーブル。駐車場から県道へ下りて直ぐにある場所なので、食事処「隼」に着いたのは13時55分。暖簾がまだ出ていたので何とか間に合った。ギリギリで入店させてもらったのでお礼を言ってからわさび丼定食をオーダー。相変わらずの心温まるランチ定食で大満足。今回でここへ来るのは3回目だけど、また是非寄りたくなるそんな店だ。食事後は全ての目的を果たして千葉への帰路についたが、八王子IC入口から国立府中までの事故渋滞は何とも想定外。食事処でビール飲んじゃったから運転出来ない申し訳なさを感じつつ･･･カミさんに依存。