このページにキーワード検索で来られた方へ

お知りになりたいキーワードが掲載されている画像付きレポートは

以下のURLにて公開しております。是非ご覧下さい。

http://rindou-roman.travel.coocan.jp/reports/repo402/sheet/repo402-page-1.htm

※ホームページ「林道浪漫」では、毎月のツーリングレポートを

テキスト処理ではなく、photo shopにて「画像」として制作しております。

お手数をおかけしますが、宜しければトップページを「お気に入り」に登録して下さい。

約一ヶ月振りの野外活動である。この一ヶ月は健康診断に始まりコロナ三回目ワクチン接種、そして本丸となる白内障手術（両目）断行と、極めてメディカルな期間となった。白内障手術自体は15分程で終わる短いものだが、手術後の目の点眼メンテナンスがかなり面倒で、経過観察の通院回数が多いことも重なって術後が思いのほか大変だったのだ。そんな我慢の期間を何とか乗り切って、視力が回復した目で初めての登山を再開。同僚のワカナ姫と栃木県鹿沼市の岩山日帰り登山へ向かうことにした。岩山と言えば今年の3月にカミさんと出かけたところではあるが、邪悪な名物鎖場70メートルを全て下降することが出来ずにリタイヤ。今回は登山経験豊富なワカナ姫が同行者なので、難なくリベンジ出来ると確信していたのだ。登山コースは前回とまったく同じルートを辿るが、関東地方は異例の一ヶ月巻の梅雨明けとなり、35度を超える猛暑が関東エリアを数日にわたり襲っていた。特に北関東内陸部の猛暑は超絶厳しく、しかも標高が300メートル程の里山は灼熱地獄と化していたので、鈍った身体には熱中症が懸念される厳しい里山登山となった。

当日7時、新浦安でワカナ姫をピックアップして一路東北道へ。既に気温はうなぎ登り状態。予想どおり北関東内陸部酷暑エリアへと突入する。鹿沼インターを下りてから、登山で通いなれたルートで岩山方向へと進む。前回同様ドラッグストアの駐車場にハイエースを停めさせてもらい、下山後に買い物をする態（てい）で暗黙の了解とさせてもらう。登山準備を整えて登山口のある日吉神社への階段へ。もう既に暑くてシンドイ。神社横の登山口から入山。酷暑に加えて登山道の両側から生い茂った草の猛攻と蜘蛛の巣が酷い。春先とは明らかにコンディションが悪いわー。

蜘蛛の糸が行き先を何度も塞ぎ、顔や頭にまとわりつくのが耐え難い。行き先を木の枝で糸を払い除けながらの歩み。これだけでも精神的に気が滅入る。最初の雑木林ジャングルを抜けて岩場へと取り付いて行く。半年前に見た光景なので記憶はまだ鮮明だ。ずっと岩場が続くわけではなく、相変わらず途中にウザイ雑木林区間を挟む。まずは三番岩を過ぎて一番岩までは約1キロの縦走だ。14段の垂直ハシゴを超えて急な岩場を下降。二のタルミに到着してベンチで一休みだ。ここから急な登りとなって二番岩へ向かう。途中の地面でオオスズメバチを一匹確認。一瞬恐怖に固まった。巣が近くにあったわけではなさそうだ。二番岩から先はコースを外さないように目印に注意する必要がある。一のタルミから一番岩までは雑木林の岩場を詰めるがこの暑さで中々シンドイ。そして三角点のある「岩山」山頂へ到着だ。

日光連山を見渡せる絶景360度のパノラマが楽しめるが、日影の一切ないこの山頂は灼熱地獄だ。汗を拭いて十分な水分補給を行い、このあとの猿岩下降のために集中力を整える。山頂から猿岩下降点まで向かい、いよいよ下降開始する。前回はカミさんの下降に確保ロープを出したが、ワカナ姫はガチな山女なので確保なし。私が先行して普通に鎖場を下降していく。全部で5ピッチほどある鎖場はワンピッチごとにブレイクできる足場があるので、握力の回復と息を整えることが出来るので安心だ。前回カミさんをエスケープさせた地点からリベンジ区間を下降開始。前半より垂直度が増すのでやはりカミさんには無理だったようだ。エスケープさせて正解。ワカナ姫が無事に下降して来るのを確認しつつ邪悪な鎖場を全てコンプリート。下降地点からはゴルフ場の横に続く雑木林のアップダウンルートを40分程歩くのだが、私にとってここが真の地獄だった。軽い熱中症の症状を感じ始め、集中力が欠けて身体がズシリと重い。何でもないこんなルートで牛歩状態。持参した水分もエンプティが近づいていた。躓いて転倒しないように注意深くヨタヨタと歩きながらゴルフ場横ジャングルルートを離脱。舗装路に切り替わって住宅内に入ってから、自販機の冷たいコーラを飲んだ時は生き返った。そう言えば岩山のガイドブックに「高温の真夏と降雪時は避けたほうが良い」と記されているのを今になって思い出した。後の祭りだけどね。外気温35度を超える舗装路を歩いてドラックストアの駐車場へ帰還。炎天下に駐車していた車は冷房をフル回転しても中々温度が下がらない暑さである。買い物をさせてもらってから「宇都宮餃子のみんみん鹿沼店」へ今回も立ち寄り。昼飯はまともに食べてないのでガッツリと餃子を堪能。お土産冷凍餃子を買ってから千葉への帰路についた。本当にこの猛暑には注意しなければならぬ事を再認識。熱中症ダウン寸前のハラハラ岩山山行でした。